今回は前回のclusterワールドコンテストに引き続いてclusterのワールドを製作した記事です
今回参加したのは
「Cluster GAMEJAM 2020 in SUMMER」
ホーム | Cluster GAMEJAM 2020
null
与えられたお題に沿って二日間でclusterのゲームワールドを作るゲームジャムです
今回私たちが作ったワールドはこちら
SOCIALEAGUE SOCCER|バーチャルSNS cluster(クラスター)
ようこそ、SOCIALEAGUESOCCERの世界へ! このワールドでは、3vs3の ダイナミックサッカーサッカーバトルが楽しめます。 REDTEAMとBLUETEAMに分かれ、 タイマーをスタートしたらハンマーガンを持って 相手のゴールにボールをシュート!! 時間内に多くシュートを決めたほうが勝ち! 観客席からはサポーターガンでの支援もできるぞ!
皆でワイワイサッカーができるワールドです
ぜひ遊んでみてください~
お題発表日
ゲームジャムのお題は「ソーシャル」
7/31(金)の20:00に発表されました
今回は同僚であるTomozo氏とコンビを組んでの挑戦でした。
7/31の20:00から8/1の3:00ごろまで二人でclusterのワールドを巡りながらチャットしながらどんなワールドを作成するかを話し合っていました。
そんな中で出てきたアイデアがサッカーでした
VRでロ〇ットリーグのような近未来を感じさせるサッカーができたら楽しいのではないかということになりました。
ステージにおいてある銃でボールを飛ばすことができるようにして
ソーシャル要素として観客も試合に参加できるようにしよう!というアイデアも出ていました。
ゲームジャム1日目
今回のゲームジャムでは
私がモデルやシェーダーなどの見た目周り、tomozo氏がサッカーのロジックの実装という役割分担で作業を始めました。
アセットストアを軽く探してみるととってもそれらしいモデルが…!
Car Football Racing Stadium Pack | 3D Roadways | Unity Asset Store
Elevate your workflow with the Car Football Racing Stadium Pack asset from Only Games iO. Find this & other Roadways options on the Unity Asset Store.
このアセットそのままだと見た目がちょっと地味だったのでいろいろと変えました。
大きな変更点を上げると
– 色の修正
– ノーマルマップの追加
– シェーダーの追加
– エミッションの追加
– UV・マテリアルの変更
を行いました。
以下に各項目の簡単な作業を記します
– 色の修正
元の色が青色とオレンジ色で完全にロ〇ットリーグだったのでオレンジ色 -> 赤色に変更しました
フォトショップの色の置換でやったらすぐに変更できます。
– ノーマルマップの追加
アセットにはAlbedoのテクスチャしかなかったので全体的にのっぺりした感じになっていたので疑似的にノーマルマップを作成しました
SubstanceDesignerのNormalノードに入力してパラメータをちょっといじっただけですがのっぺり感はなくなり見栄えがかなり良くなりました
カラーから抽出しているので現実に即してない部分もありますがそこには目をつむります
– シェーダーの追加
シェーダ―を1から作ると時間がかかってしまうので以前Unityの古いバージョンでShaderForgeを使って作成していた
シェーダ―セットを取ってきてそれを適用していい感じに設定しました
具体的にはスタンダードシェーダーにUVスクロール機能を追加したものです。
– エミッションの追加
ポストプロセスが使えるのでエミッションを全体的に適用してあります
Unityのマテリアルのエミッションはエミッションマップがないときれいに表現ができないので
こちらもPhotoshopから指定色の選択 -> 新規にグレースケール画像を作成するという流れで作っています
– UV・マテリアルの変更
もともとのアセットのままだと横の看板部分のテクスチャが書き込まれているのでこちらで用意したものに差し替えてUVを調整しています
半日は既存のアセットを調整するだけで終わりました
ビルドしたものを触っているとある問題が見つかりました…
clusterの仕様
その問題とは
ワールドに後から入ってきた人の画面からでは銃でボールに干渉することができないということでした
clusterの仕様としてワールドに最初に入った人or物理挙動をするアイテムを生成した人しか物理挙動に干渉することができないようです
他のユーザーには物理挙動で得られた位置情報のみが送られているようでした。
この問題が見つかった後に何とか解決策を探ったのですがいいものが見つからず、最終的にはユーザー同士が棒のようなものをもってボールに干渉するというものでした
ゲームジャム2日目
一日目終盤に見つかった問題の解決策を探っていたため寝るのが遅くなってしまいこの日はお昼ごろに起きてそこから作業開始しました。
2日目は大幅な修正は加えず見た目の微調整と
モデルの作成・追加を行っていました
観客席部分・スタートボタンは一から私がモデリングしています
ゲームジャム結果発表
ゲームジャムが終わったのは8/2で結果発表は8/7(金)21:30からでした
私は仕事で帰るのが遅くなり結果発表の様子は途中からしか見ていなかったです
なにかあればslackでtomozo氏が連絡してくれるだろうと思ってのんびりしていました
すると11時ごろにメンションが…
正直冗談だろうと思って会場に入ってみるとなんと
本当に優勝してましたね…
ここ最近で一番驚きました
画面中央のデフォルトのアバターで居るのが私です
(オリジナルアバターに変えときたかった…!!)
という感じで総合大賞を頂きました!
ワールドへのコメントです
今回のコンビのいいところが最大限に発揮されていた感じです
今回のゲームジャムの良かった点
今回のゲームジャムでやっていてよかった点をいくつか挙げてみます
– 環境をあらかじめ用意した
– ボイスチャットをつなぎっぱなしにした
– ビルドを頻繁に回せた
– 複数の端末で確認できた
環境をあらかじめ用意した
オンラインでやるのでGithubでバージョン管理を行いました
予め起動ができ、ワールドのアップロードが正常に行える環境を二人とも整えた状態でゲームジャムに挑むことができたので
すぐに作業に取り掛かることができました
ボイスチャットをつなぎっぱなしにした
基本的に一日中ボイスチャットを接続しておりお互いの作業の進捗状態を共有している状態を保っていました
好きな時に休憩したりご飯を食べていましたがボイスチャットはつなぎっぱなしにしていました
これを行うことですぐに問題を共有できたり、ファイルのコンフリクトを事前に防ぐことができました
ビルドを頻繁に回せた
これは私の前回のワールドのコンテストの反省からやっていたことなのですが
ClusterのワールドのアップロードにはPCの性能にもよりますが20分程度かかりその間は全く作業ができなくなってしまいます
その問題を解消するためにビルド専用のPCを用意して逐一ビルド・アップロードを行い二人でワールドを確認する
という作業を繰り返していました
これを行ったことにより物理挙動の問題を早期発見することができたと思います。
同一PCでも別プロジェクトで管理しておいてビルドを回すことで同様の効果が得られるかと思います。
複数の端末で確認できた
今回のゲームジャムの評価項目に複数デバイス(PC/VRデバイス/スマートフォン)に対応していること
とあったのでワールドを確認する際に各端末からログインしていました
特定の比率では表示が崩れたり、シェーダーが正しく表示されない等はよくある問題なのでこれは徹底しておいてよかったことだと思います。
まとめ
Tomozo氏と私のお互いのこだわりポイントが随所に埋め込まれた渾身のワールドになりました
オンラインのゲームジャムは初めてでしたが開発はスムーズに行えたことも今回の結果に結びついた要因の一つだと思います
ゲームジャムを主催したclusterの皆様、Tomozo氏、ゲームジャム参加者の皆様二日間ありがとうございましたそしてお疲れ様でした!
関連リンク
cluster公式結果発表ツイート
null
総合大賞はチーム「最強列伝」の「SOCIALEAGUE SOCCER」です!おめでとうございます!!🎉https://t.co/qAP0cmdhVR#ClusterGAMEJAM #cluster pic.twitter.com/tZlxYasOwL
結果発表YoutubeLive
【結果発表会】Cluster GAMEJAM 2020 in SUMMER
7月31日(金)20:00 から8月2日(日)20:00の48時間でバーチャルSNS「cluster」にゲームワールドを投稿する「Cluster GAMEJAM 2020 in SUMMER」!本イベントでは、「Cluster GAMEJAM 2020 in SUMMER」に投稿していただいたワールドの中から正賞…