地域イベントとボランティア

イマイです。
今回は少し趣向が変わった記事を。
島根県で多く行われているイベントをボランティア目線で書いてみようと思います。

私は大学一年の頃から多くのイベントの運営やボランティアに参加してきました、また地域活性化を目標とするサークルの代表を勤めてきた経験もあり、他の人に比べてボランティアの経験あると自負しております。
このページでは4年間続けてきて地域のイベントに置けるボランティアについて感じたことを書き留めて置きたいと思います。
 

地域イベントの役割

まずここでのボランティアの指すものとして地域で行われる比較的小規模(入場者数一万人未満)のイベントのボランティアとします。
地域の人たちが中心となり開催されるイベントには色々な種類のものがあります

このようなイベントが地域にどのような影響をもたらすのかをまず解説します。
イベントを主催する人たちの目的は様々ですが、イベントのもたらすものとして大きく2つあげます

・お金の循環
イベントには大なり小なりお金がかかるものです。
地元、または別の地域からお客さんを呼び、イベントでお金を使ってもらうことで地域が自分たちでイベントを継続させていけるような仕組みづくりにも繋がります。

・地域の魅力の発見
イベントには出店やアーティストがあるものが多いですね。地元のお店や地元のアーティストを呼ぶことによって地元の人もでも知らなかったお店を知ることができ、イベント以外にも立ち寄ってみようかな、という気持ちに繋げることができます。
地元のアーティストも出演の機会を増やせることで広報、経験にも繋がることは間違いなしです。

つまり主催側はお客さんの満足度はもちろんのこと出店・出演者の方々にもメリットがあるようにイベントの設計を心がけて行くべきであると私は考えます。
地方ではイベントをすれば盛り上がるという考えを持つ人もおり、イベント疲れなどの指摘もあるのも確かなことです。

ですが何かのきっかけとしてイベントは有効な手段だと私は思います。
継続していくことだけが目標となってしまうとイベント疲れという意見が出てくるのは間違いありません。

昨年のINAKAイルミのお手伝いの様子 地元の方にも喜んでいただき大成功でした!


 

イベントボランティアとしての参加

今回の主題になりますが上記で述べたようなイベントにはイベントのスタッフボランティアを募集することが多々あります。
このイベントボランティアの立ち位置を考えていきたいと思います。
イベントのボランティア募集は大学に呼びかけたり、知り合いを通じたり、チラシで大々的に募集をかけていたりと様々です。
そしてこのボランティアに人が集まるか、否かを分ける重要なポイントが大きくこの3つです

・ボランティアの内容

かなり多いことなのですが、ボランティア募集の呼びかけはするけれども、具体的に何をするのかが全く明記されていない。
これでは参加しようという気は正直全く起こりません。
ボランティアに来てほしいならば最低限何をするのかは書いておくべきです。

・バイトとの違い

イベントによってはバイトという形で募集しているところも多いです。
私もバイトとしても参加するのですが実際にボランティアでやっていることとバイトでやっていることが同じということはあります。
これでは同じことするのならお金がもらえる方が良いとい気持ちになるのは当然のことだと思います。

ただお金をケチってボランティアを使おうという気持ちでやっていると人は全く集まらなくなってしまうでしょう。

・何を得ることができるのか

ボランティアが趣味でなんでもいいのでやりたいです!という人はいないと思います。
時間をかけてやるからには何か得るものがなければやろうとは思いません。
こんなものを得ることができるといいものを二つあげてみました。

人との繋がり
これはかなり大きいところであると思います。
私もサークルで5年近く付き合いがある地元のお祭りがあり、毎年声をかけていただいていますが

やはりその町の人たちが好きだからこそできることもあります。
直会(打ち上げ)にも呼んでいただきみんなで成功を祝うと
今後も一緒にやって行こうという気持ちになるものです。

ちょっとしたスキル
私はテントの立て方やロープワークなどはボランティアを通じて学びました。
これは普段の生活では学ぶことのできない覚えておいて損はしない程度のスキルです。
このようなスキルを学ぶことも大切であると私は考えます。

 

実際に体験してきたこと

ここでは体験談を交えて書いていきたいと思います
※特定のイベント、個人を中傷、非難することが目的ではありません。

・交通整備(駐車場整備)
イベントボランティアに交通整備を任せようとするイベントがあります。
これは私はボランティアの気持ちを蔑ろにしているともっとも感じるものです。

そもそも交通整備が必要な会場設計にしているのが間違いだと思います。
来場者数を予想してしっかりと駐車場を用意・案内する。ここまではイベント主催者の仕事です。
仮に混雑が予想される場合にはしっかりとお金を出して交通整備員を雇うべきであると私は考えます。

もしボランティアの誘導ミスで事故などが起こった場合一体誰が責任を取るのでしょうか?
ボランティアでしょうか?それは違うと思います。

地元の人たちが交通整備をしているところをみて、地元の人たちが頑張っているという声もあると思います。
ですが結局のところ素人ですので何が起こるかわかりません。
しっかりお金をかけるところにはかけてこそ安全にイベントが運営できるのです。
安全第一を考えるのなら警備員を雇うべきです。
地元の会社に頼めばまたそこでお金が循環します。

・雑用を押し付ける
ボランティアをやっていて手が空くことがあります。
そんな時に何をすればいいのか尋ねると、洗い物などを頼まれることがありますがそれは果たしてボランティアにさせることなのでしょうか?
極論を言えばイベントの設計段階でボランティアにどこに入ってもらうのかなどがしっかりと決めてあればこんな事は起こりえません。

運営関係者などと打ち合わせがあるともしも何か起こった時にも誰に相談すれば良いのか、などの疑問が解消されるのでスムーズな運営に繋がります。
ボランティアに仕事を任せるのなら人数等を把握して何をしてもらうのかを考えておくべきです。

こんなことができてよかったと思うのは
・イベントの受付
責任のある仕事ですがやりがいのあることです。
イベントの責任者と一緒にできると何かあった時にも対処してくださるので安心できます。
また運営の方ともお話ができて仲良くなれたりもするので参加してよかったという気持ちになれます。

・運営者と組んで新たな試み
一度ボランティアとして関わったイベントで運営者の方から次はボランティアとしてではなく
一緒に運営を手伝ってくれないか?
と言われることがあります。
これはボランティアでやったことが認められたということであると考えます。
「誰でも良いのではなくこの人が良い」と頼りにされるとこちらとしてもやる気が出ます。

・出店
これはなかなか難しいことですが、長い付き合いがある地域とは出店を任せてもらうこともあります。
任せられるという事は信用されていてボランティアとしても責任感もわくので大変ですがやりがいがあります。
また別のイベントの際にこちらから連絡を取ってサークルの活動を紹介させていただく場を設けていただいたこともあり、しっかりとした信頼関係が築けていると感じます。

今年のはなもも祭りでの出店の様子。半年以上かかりましたがとても良い経験になりました。

 

最後に

ボランティアはただの労働量ではありません。イベントをともに運営していく仲間です。
運営する人もボランティアも互いに敬意を持って接することが大切です。
ボランティアも気持ちよく活動することができれば次のイベントにもボランティアとして参加する事はもちろん。
知り合いを呼んで来たり、口コミでイベントを広げてくれる事は間違い無いでしょう。

参加者以上、運営未満という特殊な立場のボランティアでイベントをみているとうまくいくイベントと失敗するイベントの違いもはっきりと見ることができます。
次回はその辺をかけたらなあと思います。

この記事もぜひイベントの運営に携わる方に読んでいただければと思います。
あくまで個人の感じたことですのでご理解ください。